「 F3 HOUSE 」(設計:北山恒+architecture WORKSHOP)
”農業*建築”の一つ、ガラス温室を利用した事例。

「生活そのもののための空間を最小限の箱に収納し、
彼の趣味のための空間を既製品の農業用ガラス温室でつくった。」
の言葉通り、プライベート空間であるBOXを空中に浮かべ、
それをガラス温室が覆いかぶさる構成でできた専用住宅。
あくまで”建築物”として扱われたガラス温室の空間は、
趣味の場としてドライに存在し、自由な空気感の持つ空間が得られています。

- DATE -所在:神奈川県大和市
用途:専用住宅
構造・規模:S造+RC造・地下1階、地上3階
敷地面積:100.00?
建築面積: 59.84?
延床面積:121.51?
竣工:1995年5月
構造設計:構造計画プラスワン
施工:小町建設
引用文献
「北山恒+architecture WORKSHOP」HP - WORKS『F3 HOUSE』
深く澄み渡る秋空の中、和歌山県にある 「 K菜園 」 へ伺いました。

関西国際空港の埋め立てる目的で開発された山間部の工業団地内にあり、
『 工業団地内で行われている農業施設 』という特殊な立地にあります。
門を抜けると一直線に駐車場が伸び、
不思議と空港の滑走路を走っているような気分になります。

この菜園はアジア最大級のトマト菜園として、
また、日本でも有数の大規模ハイテク菜園としても建設された”先端農業建築”です。
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『
NAGOYA DESIGN WEEK 2009 』へ
2009年10月16日(金)?18日(日)の期間で出展させていただいた
「 農業 * 建築 = AGRITECTURE 」のエキシビジョンが無事に終了いたしました。


ご来場の皆様、大変ありがとうございました。
詳細報告は、後日アップさせていただきます。
『 NAGOYA DESIGN WEEK 2009 』 への参加が決定しました。
「 農業 * 建築 = AGRITECTURE 」植物工場をヒントに、栽培 - 収穫 - 調理 - 飲食の機能が
パッケージ化された仕掛けをデザインします。
「食」と「デザイン」の新しい関係を体感してください。
期 間 : 2009年10月16(金)?18(日)日
場 所 :
ノリタケの森時 間 : AM11:00?PM5:00(予定)
10月14日から行われる 「 NAGOYA DESIGN WEEK 09 」 に向けて、
現在、エキシビジョン作品を制作中です。
(※私共の作品は10月16日(金)からになります。)
新しい農業のかたち ” 植物工場” ”水耕栽培 ” をヒントに
・栽培 ・収穫 ・調理 ・飲食
の食にまつわる一連の流れが一つになった作品です。
水耕栽培だからこそできる ”食との関わり方” と ”新しい野菜の栽培方法”。
そんな作品のスタディーの成果を、チラリとお見せします。
当日、是非「ノリタケの森」へお越しください。
養老鉄道は大垣駅と桑名駅を結ぶローカル鉄道です。
今回は、この養老鉄道の車両を貸し切って行われる 『 薬膳・畑列車 』 に参加してきました。
テーブルに並ぶ根のついたサラダ菜をその場で収穫し、
薬膳料理を包んだりしながら、食事をする企画です。

目の前には、活きた状態の新鮮なサラダ菜。

電車に揺られながら、養老鉄道の長閑な風景を満喫してきました。
建築は「不動産」と呼ばれます。
それは地面へ基礎により固定し、動かす事のできない状態の財産だからです。
野菜も同様に、
地面に根を張って活きているので、動かすことができません。
それを動かすこと = 「 動産とすること 」
により、野菜の未来を考える活動でした。
「世羅菜園」 カゴメ株式会社 出資により生鮮トマト栽培を行っている広島県世羅町にある大規模ハイテク菜園。
全国にある同社の菜園の中でも有数の規模を誇る。(2001年竣工)
施設概要◆栽培概要 トマト(約20万本)
ロックウール養液栽培
長期多段取り栽培
◆温室面積 1 温 室 14,784?(約35,500本)
2 温 室 14,784?(約35,500本)
3 温 室 27,720?(約66,000本)
4 温 室 27,720?(約66,000本)
第1選果場 1,888?
第2選果場 2,880?
◆構造形式 軽量鉄骨平屋建て
◆その他の設備
環境制御設備、栽培設備、LPG貯蔵設備、暖房・炭酸ガス設備、潅水設備、選果設備
◆施工 株式会社大仙
◆ 世羅菜園の特徴1)トマトと作業者の快適空間を創出5mの軒高を持ち、間口8mのワイドスパン型ガラス室です。
天井には大型ガラスを使用し、採光性にも優れています。温湯循環方式による効率的で、
安定した暖房機能も備えています。10ヶ月間に渡り、安定した収穫が可能です。
2)農作業の高効率化と快適な作業の追及ハンギングガターを利用し作業のしやすい高さにロックウール培地を配し、作業者の負担
軽減に努めています。作業効率を追求するバッテリー作業台車を使用しています。
3)農村・生産者にやさしい環境保全型農業・ロックウールでの養液栽培により、連作障害や過剰肥料蓄積による土壌荒廃を回避します。
・暖房には、クリーンエネルギーである液化石油ガスを使用し、大気汚染の防止に努めます。
燃料ガスの二酸化炭素は光合成へ再利用し、排出量の抑制に努めます。
・過剰養液は排出せず再利用することにより、用水量の削減を図ります。
・化学農薬の使用を最小限に抑え、農薬による汚染を回避します。
・マルハナバチによる自然受粉を行います。
4)全自動化されたハイテクコンピュータ栽培コンピュータで温室内をきめ細かく制御。トマトに最適な環境を作り出します。
5)産地包装で店頭へ直送収穫したトマトを菜園内で包装し、量販店や業務用卸店へ毎日直接お届けします。
野菜流通の簡素化を図り、生活者に満足いただける価格とより高い鮮度を目指します。
引用文献 : 世羅菜園パンフレット 「 ようこそ 世羅菜園へ 」
今回は愛知県弥富市にある「M式水耕栽培研究所」にお邪魔させていただきました。

「M式水耕栽培研究所」は、
1971年に水耕プラントの普及を目的として村井邦彦会長によって設立され、
1975年「沖縄海洋博覧会芙蓉グループパビリオン」への技術参加や、
1981年「神戸ポートピア芙蓉グループパビリオン」へのM式エアーハウス展示など、
40年に渡り、数々の栽培方法を試み改良を重ねながら、
水耕栽培のパイオニアとして「M式水耕システム」を提案されてきました。
近年では、2006年豊田市美術館 「 G A R D E N S 」 展での出展作品
ジャック・ヴィエイユ 《ガール・オブ・ランド》 photo. Keizo Kioku

への技術協力も行い、
「アグリアート 脳業芸術」 「アグリデザイン」の著書など、
”農業と美術”、”農業とデザイン”の架け橋となるような活動をされています。

村井会長に案内していただきながら施設を見学させていただき、
水耕栽培を始めたきっかけや、参加展覧会でのお話、
村井会長が開発された「M式エアドーム」のお話など、
とても興味深いお話を聞かせていただきました。


私達が研究を始めるずっと前から、「農業と建築」について考えてこられ、
それを実践しながら”農業の新しい在り方”を考えてこられた村井会長。
「 農業 * 建築 ?AGRITECTURE?」の研究を始めるにあたり、
とても運命的な出会いをさせていただいた気がします。
「M式水耕栽培研究所」水耕栽培のパイオニアとして40年、日本の水耕栽培の歴史を牽引。
数々の栽培法を試み、改良を重ねて独自のM式水耕システムを提案。
’75年に開催された「沖縄国際海洋博覧会 芙蓉グループパビリオン」への技術参加など、
数多くの博覧会・美術展などに技術協力。
「アグリアート 脳業芸術」 「アグリデザイン」 の著者である
村井邦彦会長による最先端水耕技術研究所。
施設概要◆規模 敷地面積 15000?
建物面積 7500?

「加太菜園」カゴメ株式会社 と オリックス株式会社 による生食用トマトを生産する大規模ハイテク菜園。
和歌山市の郊外にあり、アジア最大規模の野菜工場を目指して建設。(2005年竣工)
施設概要◆フェンロー型温室×3棟(予定)
◆温室面積 第1期 5.2ha(予定)
第2期 5.2ha(予定)
第3期 9.7ha(予定)
◆年間出荷量 約6,000t(全施設稼動時・予定)
◆管理棟・作業棟 鉄骨造
◆その他設備
潅水設備、暖房設備、細霧冷却設備、天然ガス供給設備、選果・パッキング設備、環境制御PC
◆施工 鹿島建設株式会社 協力-株式会社大仙

加太菜園設立の意義『 加太菜園の用地は農地法や農業振興法などの適用を受けないため、新会社は大規模ハイテク
菜園としては、国内で初めての非農業生産法人となります。また新会社は、菜園としては初めてカ
ゴメの連結子会社(出資比率50%超)になります。
今回、オリックスはカゴメの生鮮トマト事業の将来性を見込み、初めて農業経営への参加を選択
しました。オリックスの出資は菜園経営の安定度向上や、農業の競争力強化に大きく貢献し、農業
への新しい金融の流れの先駆けになるものです 』
加太菜園での栽培概要■ 大規模ハイテク菜園 ・・・・・
オランダの栽培技術を導入。温室内の温度、湿度、潅水などはコンピュータによって自動的に
制御される。収穫は人の手によって丁寧に行われる。
■ ロックウール養液栽培 ・・・・・
自然の岩石を溶かしてスポンジ状に固めたロックウールを培地とし、液体肥料を与える栽培方法。
土壌病原菌の持ち込みがなく、肥料・水分含量他の管理が正確かつ効率的に行える。
■ 多段収穫 ・・・・・
1本の樹を15?20mまで伸ばし続ける栽培方法。10カ月間の連続収穫が可能。
樹の先は天井から誘導フックでつるし、フックを移動させることで樹を伸ばし続ける。
引用文献 ・カゴメHP
「カゴメとオリックス、和歌山・加太(かだ)でのトマト菜園合弁会社を設立
?アジア最大規模のトマト菜園事業? 」
「PASONA O2」千代田区大手町の地下2階を利用した地下植物栽培施設。平成17年竣工。
施設概要◆設置階 地下2階
◆面 積 約1000?
◆栽培物 花卉類・イネ・野菜(トマト、サラダ菜、レタスなど)・果実類・ハーブ類
栽培設備概要◆栽培方法 土耕と水耕栽培(水耕栽培)
◆光 源 LED、蛍光灯、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ
◆空 調 各室個別空調方式



引用文献
・?朝日工業社技術本部
「大手町ビル群の地下に植物栽培施設 PASONA O
2(パソナオーツー)を納入 平成17年
名城大学理工学部建築学科谷田研究室にて
『 KICK OFF PARTY 』 が開かれました。
各自”生ミニ野菜”や”ミニ野菜料理”を持ち寄り、農業の現在を再認識。
品種改良により、様々なミニ野菜が作られています。
Q U I Z ) 下記のネーミングは、どのようなミニ野菜でしょう?(「 」内ドラッグで答え)
Q1) 黄味小町 → 「
ミニハクサイ 」
Q2) プッチィーニ → 「
ミニカボチャ 」
Q3) アイデアル → 「
ベビースイスチャード 」
Q4) フリーダム → 「
ベビーキュウリ 」
Q5) カラフルファイブ → 「
ミニハツカダイコン 」
気がつかれたかもしれませんが、
一般的にスーパーなどで出廻っている小さなサイズの野菜には、
「 ベビー 」 と 「 ミニ 」の2種類の野菜が存在します。
「 ミニ 」・・・ある程度の大きさで熟し、それ以上の大きさになると味・品質が落ちるもの。
「 ベビー 」・・・通常の栽培法でなく、密植や早く収穫すつことで小ぶりな野菜として収穫するもの。
このような分類自体も”農業の発展”とともに生まれてきた概念と考えられます。
『 施設園芸 』
施設の種類
?栽培?
・塩化ビニルハウス(野菜)、ガラス温室(花き)、簡易雨よけ施設(果樹)、植物工場など
?貯蔵?
・カントリーエレベーターなど
?加工・流通?
・食品加工工場など
『 酪農・畜産施設 』
施設の種類
?飼養 ?
・牧場、畜舎、
?貯蔵?
・バルククーラー
?加工・流通?
・食品加工工場など
「農業*建築?AGRITECTURE?」とは(定義)
第1章 栽培施設
1-1: 「農業*建築」のかたち (歴史・様式・立地・規模・技術)
1-2: 「農業*建築」巡り (フィールドワーク)
・野菜工場
1-3: 「農業*建築」と建築家・デザイナー
・F3 HOUSE (北山恒)
・AGRI-HOUSING :unbuilt (北山恒)
・ニラハウス (藤森照信)
・草地畜産研究所 (トム・へネガン)
・EXPO2000 NLパビリオン (MVRDV)
・第11回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示(石上純也)
第2章 貯蔵施設
2-2: 「農業*建築」巡り (フィールドワーク)
・カントリーエレベーター
2-3: 「農業*建築」と建築家・デザイナー
・高床式倉庫 (不明)
・ドミナス・ワイナリー (Herzog & de Meuron)
第3章 加工・流通施設
2-2: 「農業*建築」巡り (フィールドワーク)
・アグリパーク
・野菜カフェ
3-3: 「農業*建築」と建築家・デザイナー
・大分農業文化公園 (伊東豊雄)
・田園に佇むキオスク (アトリエワン)
名城大学理工学部建築学科 谷田研究室谷田 真 / たにだ まこと
1971年生まれ。名古屋大学大学院修了。工学博士。
2008年4月から2009年3月までイーストロンドン大学にて在外研究員。
現在、名城大学建築学科 助教。
smilo/寺下浩寺下 浩 / てらした ひろし
1970年生まれ。金沢工業大学建築学科卒業。
日立建設設計、?シーラカンス・アンド・アソシエイツを経て、
現在、寺下浩一級建築士事務所代表。椙山女学園大学非常勤講師。
TLL studio/谷川寛谷川 寛 / たにがわ ひろし
1974年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。
有設計 、C+A、 ISO設計を経て、
現在、TLLstudio代表。
栗本設計所/栗本真壱栗本 真壱 / くりもと しんいち
1976年生まれ。名城大学建築学科卒業。
?シーラカンス・アンド・アソシエイツ、大建metを経て、
現在、栗本設計所代表。
阿竹空間設計研究所/阿竹克人 アドバイザー
阿竹 克人 / あたけ かつひと
1952年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期修了。
丹下健三都市建築研究所・(株)中建設計を経て、
現在、阿竹空間設計研究所代表。
名古屋大学 名古屋造形芸術大学 大同工業大学 名城大学 愛知工業大学 にて非常勤講師。